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日記 definitive

2026.09.23

2026.07.10(FRI)

●梅井美咲『Asleep Above Creatures』(2025)

●最近、私の中で新書ブームが起きている。新書というのは、一般向け(売れ線)で書いてあることが「浅い」というイメージがあったのだが(というかそれは変わってないが)、中公新書みたいにレーベル?ごとに結構特色が違ってハードなのもあるな、と今更気づいた。

今読んでる志村真幸『在野と独学の近代』とかは、単なるある学問などの「入門」でもなければ、新書だからがっつりの専門書でも当然なくて、南方熊楠の研究者が、「19世紀末から20世紀前半くらいのアマチュアとプロの研究者の間に存在した独学・研究空間」?みたいなテーマで書いた本で、この渋くて深いテーマだけど、専門書一冊としてはわざわざ書かれないだろうな、みたいなのが読めるのが新書という「形式」の一つの良さだと思う。

●ドッキリが昔から嫌いだ。人を騙して笑いをとるという根本のところもそうだけど、いつも思うのは、ドッキリという罠にしかける→はめられた人はドッキリの内容で(大抵の場合)ひどい目にあったりする→「ドッキリ大成功」でネタバラシをしたら「なんだドッキリだったのか」となり丸く収まる?ということになってるが、ドッキリで騙されている最中の不安定な気持ちとか感情とかは、「ドッキリ大成功」でチャラにならないだろう!と思う。(あと単純に「この人だけが「真実」を知らない」でいることを見ているのが辛い。)

でも、『トゥルーマン・ショー』がそれの極端な場合だけど、番組の側も視聴者もドッキリという「設定」を理解した上で、ドッキリを仕掛けられた本人「だけ」がそれを知らず、(大げさだけど)まるで違う公理系の世界にいるようで、しかもそれを実際に「観察」できる、というのがエンタメとして魅力があるというのも理解はできる。それは小説とかを読む体験と、どこかで少しは繋がっているような気がする。

●子どもの頃に買ってもらったムーミンパパのハンカチが出てきて、そういえばムーミンのキャラだとムーミンパパが好きだったなと思い出した。

私だけではなくて、ムーミンパパは結構人気のあるキャラだと思うけど、その少し天然で子どもっぽくてかわいいみたい印象に比べて、ムーミンママは母性に強く結び付けられてしまうのは何かがずるいと思う。

ちょっと違うけど、ママ友はヒエラルキーみたいなのがあって「面倒くさい」みたいな偏見があって、一方でパパ友で仲がいいのは「健全」な印象とともに結構無条件で好意的に取られやすい、とかも。

●催眠術を信じていない・バカにしている人にとっては、催眠術にかかるのは仕込みか「単なる思い込み」でかかったようになってしまう、と考えると思うが、仕込みの方はともかく、「単なる思い込み」だとしても(というかそもそも「純粋にかかった」と「思い込みでかかったようになった」が区別できるわけないわけだが)、現にその人が催眠術通りに動いたりしたその全体が「催眠術にかかった」わけだから、催眠術は当然インチキでは全然ない。

催眠術とは違うが、瞑想とかをすると、自分の意識をコントロール?するのがいかに難しいのかよくわかる。その発展として、自分に催眠をかけるというのもめっちゃむずいだろうし、少なくともかなりの技術がいると思う。それに比べたら、その技術を専門の他者に一任できるわけだし、そもそも例えば恐喝されたら身体が動かなくなって「言われた通り」にしてしまったり容易にするわけで、そりゃ簡単な催眠術くらい全然できるだろう。

Profile
滝鷹介 Taki Yosuke

1997年神奈川県生まれ。小説家。POLY LIFE STUDIOを主宰する。

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(ほぼ)毎日更新。各回のサムネと1行目は、サブスクで新しいアルバムを聴くのは1日1枚までという自分ルールのもとでその日に選ばれたアルバム。

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