2026.10.18(SUN)
●いよわ『わたしのヘリテージ』(2021)
●Dr. Holiday Laboratory「skit」@DaBY(横浜)
吉田雅史によるDJに挟まれてパフォーマンスが行われる、会場にはつっちーがいた。
音楽に合わせて、というには音楽と距離は取れておらず、音楽の中にいてあるいは音楽に身体を突き刺され通過されながら身体を動かす、その都度新しい身体の動きを自ら発見していくが、その達成に感想を持つ前にそのまま別の動きに遷移している、動きを止めることは禁制されていないが動いていた方が快楽だ。
渡邊まな実がパフォーマンス前(結局はもうパフォーマンスなわけだが)の注意?のようなことをしゃべりだし、最初はカジュアルなアナウンスかと思って聴いていると、だんだんと《おしっこ》の話もスカム的に過激になってきて、オーディエンスはこれがト書きであることをだんだんと了解する。(それにつれて途中から明らかに笑い声が減る。)
山本ジャスティン伊等のパフォーマンス、リリックというのかセリフというのかその分類はいいとして、スクラッチのようにチョップされたように言葉が繰り出され、ある意味のどもりでもある、前の言葉が寸断され次の言葉が始まるのはサンプラーを叩いているようでもある。
オーディエンスとの間に仕切りはないし、前を通ってもいいとも言われている、近くのソファに座っている人に「そこ次使うのでちょっといいですか」と話しかけるやり方など、もちろん全員でのハミングという分かりやすい「観客参加」もあったが、この観客-演者、現実-フィクションのような二項対立を大仰に乗り越えるのでもなく(大体そんなことは先人がいくらでも試みてきた)万引きするように無視するあり方がいい。そもそも前後にDJ setという時間をオーディエンスと演者は混じり合って踊っていたのだし、今考えると『想像の犠牲』で開場の時点で演者が板つきですでに立っているというのとも繋がっている。
自分が音楽好きということが多分に評価に含まれるとはいえ、企画全体がとにかくよかった。
●終わった後は、みなとみらいの方を缶のお酒を買いながら、散歩した。スーパーで発泡酒とビールの値段が変わらないどころかビールの方が安かったりしたのを笑っていたら、あとで知ったが、10月からビール、発泡酒、第3のビールは全て税率が統一されたそうだ。