2026.05.29(FRI)
●Boards of Canada(Scotland)「Inferno」(2026)
●Boards of Canadaのかなり久々の新作(ほぼ復帰作みたいな感じ)を恐る恐る聞いたら悪くなかった。まだそんなにちゃんと聞けてないけど。10年以上越しの待望の新作とはいえ、事前のプロモーションをやたら力を入れてやっていたので、少し寒いなあと思ってたけど、アルバムはいい意味ですごく地味でよかった。まあBoCが元々そういう芸風だけど。
BoCは、個人的な好みで言うと、90年代のテクノ(主にWarp勢)の中でオウテカとOvalと並んで一段別格で好きだ。と言っても、聞くのはほとんど1stと2ndだが。(さっきからこのレトリック多いな。)みんなあんまり明るくないのと音響的な意識があるのがいい。今回の新作は、映画とかゲームのサントラの中でも地味めな曲、みたいのがずっと続くみたいなアルバムだった(褒めてる)。
●Dr.Holiday Loboratoryの山本彼等さんと小野寺里穂さんがやってるポッドキャストQMBを聞いてたら、いつもポッドキャストを聞いてる限りではまったりして優しそうな印象の小野寺さんが、エンタメ的な演劇には厳しく「命かけて作れよ」みたいなマインドがあるという話があって、それが意外で笑った。(ニュアンス伝えるの難しいのでポッドキャスト聞いてみてください。)
それでいうと、私は音楽については(自分が作ってもいないくせに)全く同じマインドがある。前に住んでたところの最寄り駅の前には、ちょくちょくいつも同じ若い女の子のギターの弾き語りのストリートミュージシャンがいた。その人は大体の場合、有名な曲のカバーをやっていて、MCみたいな喋りもいつも来ている常連みたいなおじさんと馴れ合いみたいなコミュニケーションをしていて、通りがかるたびに「もっと目の前の人らを刺すような気持ちで死ぬ気でやれよ!」と憤っていた。例えば、カネコアヤノの弾き語りのときの顔の写りとかを気にしないストイックさとかを見習ってほしい、とか。
その前に、ストリートミュージシャン一般についても、単純にライフワークとしてやるならいいけど、SNSのアカウントを大きく提示してやってるからには人気になりたいという下心があるんだろうから、だったらその野望のために、今のSNSの時代なら、ストリートミュージシャンをやって目の前のおじさんをなんとなく(結果的に接待みたいに)喜ばせて満足してる場合じゃなくて、もっと取るべき方法があるだろ、そこの頑張りをやろうよ、とも思う。